公務員の将来性

安定性が大きな魅力の公務員ですが、その維持に必要な費用は税金でまかなわれているため、少子高齢化や人口の減少により財源確保にさまざまな課題を抱える現在、地方公務員を考えるなら、場合によっては受験先の自治体が今後も存続し続けることができるか、よく考えて調べたうえで進路を決める必要もあるでしょう。

とはいえ、公共の仕事である公務員の仕事は、国や地域の人びとの暮らしに関わるとてもやりがいを感じることができる内容ですし、やはり安定性や平等性において民間企業よりも安心して務めることができることに変わりありません。給与水準は、上場企業の給与水準を優に上回る金額となっています(東洋経済オンライン調べ)。こうした条件から、生活や将来に不安を感じることなく職務に集中できる環境で、一人ひとりが、国や地域の人びとのために何ができるか考えて働くことで、地域の活性化やより住みやすい国・地域を創っていくことにつながります。

インターネットで公務員の将来性を検索すると、ネガティブな意見もいくつか出てきます。しかし、それらの意見だけに惑わされることなく、「やりがい」や「魅力」と自分が受験する地域・仕事内容の状況を冷静に見て判断しましょう。

試験対策は通学が必須

では、これほど多くの魅力を持つ公務員になるには、どうしたら良いでしょうか? 自分で試験内容を調べたり勉強することを否定はしませんが、予備校へ通うのが一般的にも受験に効果的だと考えます。

公務員試験は試験科目が多く、難易度もさまざまです。受験先によってその出題傾向や難易度はまったく違っていて、試験問題を最初から丁寧に説いていくような独学での勉強法は非常に効率が悪いです。その点、予備校は知識と経験が豊富な講師や予備校職員が作るカリキュラムが用意されているので、受験する試験内容にあった無駄のない勉強が可能になります。同じカリキュラムを学ぶ仲間と一緒に勉強へのモチベーションを高めていけるのが、予備校に通い勉強することの効果です。

さらに、カリキュラムや授業内容は、同じようにみえて各予備校によって特長があるので、何校か資料を取り寄せて比較をしたり実際に見学に行ったりして、自分にあったところを選ぶことをおすすめします。選ぶ基準として、予備校の立地や開講時間が自分の生活にあっているかだけではなく、大人数での授業ばかりではなく個人指導に力を入れていたり、面接対策として模擬面接を何度も(しかも無料で)やってくれたりするところを選ぶとよいでしょう。

≪参考資料≫公務員(国家公務員・地方公務員)とは|資格の大原・専門学校

豊富な職種とやりがい

一口に公務員といっても、その仕事内容は多種多様です。役所で住民票などの書類を出してくれたり税金の手続きをしたりする窓口業務もあれば、地域の安全を守ってくれる警察官も公務員です。それらの仕事内容は、大きく2種類に分かれており、仕事内容によってさらに細かく分けることができます。やりたい仕事内容のほかに、勤務地や転勤範囲などの勤務条件によっても受験対象が変わってきますので、事前によく調べ理解することが大切です。

大きな2種類の区分は、みなさんも一度は聞いたことがあるかもしれませんが、国の機関に勤務する「国家公務員」と地方自治体に勤務する「地方公務員」があります。

細かな業種による区分では、私たちが役所でよくお世話になる一般行政の事務職のほか、
土木や建設、機械関連などの技術をもった専門職、児童指導員などの福祉・心理職、地域の治安維持を担う警察官や消防官、そして、教師や栄養士や保育士などのような資格免許が必要な職種もあります。どうですか? こうして公務員の職種をあげていくと、いかに私たちの身近なところで多くの公務員が働いているかわかります。つまり、公務員になると、自分の仕事を通じて直接的に、地域社会への貢献と地域の人びとのより良い生活への手助けが可能になります。これは「確かなやりがい」となるでしょう。

今だから資格取得を

景気や世情による企業の倒産や解雇、雇用形態の多様化による賃金格差など、仕事や雇用情勢に関して気が重くなるようなニュースが多い昨今。安定を望むときに、資格取得を目指す人は多いでしょう。2017年3月卒業予定の大学生を対象に、調査会社(リンクモンスター)が調査をした「就職したい企業・業種ランキング」では1位が地方公務員で2位に国家公務員がランクインしました。人材サービスを提供するアデコグループが子どもを対象に調査をした「将来就きたい仕事ランキング」でも、男子の3位と女子の5位に公務員がランクインするなど、子どもから大学生、さらには社会人にいたるまで、幅広い層に資格として「公務員」が注目されています。

いつの時代も、「仕事や生活の安定=(イコール)公務員の資格取得」という認識を、多く人が持っています。では、多くの人がイメージしているように、公務員の魅力とは “安定”だけなのでしょうか? まずは公務員の魅力と実態を理解しましょう。

公務員の代表的な魅力としてあげられるのは、安定・充実した仕事内容・福利厚生・平等性があります。日々のニュースでも雇用形態の多様化や業績に影響を受けたリストラなど、将来性に不安を感じることも多い中、民間企業とは異なり、公務員の地位は法律で保障されている上、ワークライフバランスへの取組みが充実しています。ワークライフバランスの実現や実力主義の雇用制度により、性別や年齢に関係なく自分らしく働くことができ、安定した環境でキャリアアップを実現することも可能です。